通学路の途中、路夫君と友則君が何
か約束しています。
路夫『じゃあ、宿題が終ったら友君の家に行くよ。』
友則『その時、この間来たとき貸してあげた本必ず持ってきてよ。あれ、お姉ちゃんがお友だちに借りた本だったんだ。』
路夫『分った。後でね。』
路夫君が家に帰ると、玄関にたくさんの靴が並んでいます。
論子『路夫お帰りなさい。田舎のお祖母ちゃんたちが来てるのよ。いとこの昌ちゃんたちも。』
路夫『え!本当?』
路夫君といとこの昌君は同い年の大の仲よし。路夫君はうれしくてたまりません。遊んでいるうちにあっという間に時間が経っていきました。
論子『路夫、遊んでばっかりいて宿題はやったの?』
路夫『今、やるとこ!もう。うるさいなぁお母さんったら。アッ!お母さん、僕ちょっと出かけて来る。友君と約束してたんだ。』
論子『こんな時間から?もうすぐ晩御飯の時間よ。明日じゃだめなの?これからみんなでお食事するのに。』
路夫『わぁ!僕の好物ばっかり!。うーん。友君には後から電話で謝ればいいか。』
路夫君はその時思い出しました。借りた本を返す約束をしたこと。その本がないと友則君とお姉さんが困ることを。
路夫『お母さん、僕やっぱり友君の家に行って来る。本を返す約束をしたんだ。その本がないと友君が困るんだ。』
論子『わかったわ。もう暗くなってきてるから気をつけて行きなさい。』
路夫『うん!から揚げとエビフライ僕の分取っといてよ!走って行って来るから』
さて、こんな時論語では何ていうでしょうか
朋友と交わりて信ならざるか。
(仮名論語P2 学而第一)
解説
大の仲よしの友だちはいますか?その友だちのどこが好きですか?自分はその友だちを大切にしていますか?
さて、友達を大切にするとはどうゆうことでしょう。
それは、嘘をつかないこと、約束を守ること、真心で接することです。
どんなに楽しく遊べる相手でも、自分のことばっかり考えてたまたまイヤな思いをさせられる子とは、その時々は楽しくても安心して遊べないよね。自分がされたらイヤな事は
相手に絶対しない。お互いを信じあえる。それが朋友(親友)です。
朋友がもてるかは、君が相手に寄せる真心で決まります。たくさん良い友達(朋友)ができるといいですね。