学校の帰り道、友達の友則君と路夫君が話しながら帰ってきます。

路夫「やっぱり勇気があるのが一番だよ。」

友則「そうかなぁ。僕はちゃんと勉強して頭のいい方が立派だと思うよ。」

路夫「じゃあさ、困ったときにいろいろ考えて、言うことばっかりでちっとも行動しないのはどうなのさ。」

友則「でもさ、力ばっかり強くって、自分勝手に行動するとさ、周りが振り回されて迷惑するよ。路夫君もさ、時々ばーって行っちゃって僕あわててしまう事時々あるもん。」

路夫「何だよ、僕のこと?友君は理屈ばっかり考えてさ、この間だってグループ活動の時、僕たちが一番ビリになっちゃったじゃないか。」

友則「だって計画や調べることが大切っていつも先生言ってるでしょ。だからさぁ」

そこにお兄ちゃんの学君が通りかかり、二人は自分の言い分を一生懸命説明しました。

学「わかった。路夫は勇気が一番大切で、友君はきちんと計画を立ててからの方がいいっていってるんだね。」

路夫「だって考えるだけ考えて結局しなかったりするんだもの。それじゃさ、何もしないのと一緒でしょ」

友則「じゃあ失敗してもいいっていうの?」

学「そうだね。路夫は勇気と元気はだれにも負けないけど、計画性がちょっと足りない。友則くんは慎重でいろいろ調べたりしてとてもいいんだけど、考えるばっかりになって行動に出るのが遅くなってしまう。そんな二人が仲良しなのはきっと、友則君の慎重さと路夫の勇気がいいバランスだからじゃないのかな。それで良かった事が多いだろう」

路夫「そう言われればこの間も友君が調べてくれてたから失敗しなくてすんだ。」

友則「そうだね、僕も路君の勇気でずいぶん助かったことある」

路夫「そうか!僕たちベストフレンドなんだ!」

学「路夫のその単純さも確かにすごい長所だよね。」

さて、こんな時論語では何というでしょうか。

 

子曰わく、文質彬彬として然る後に君子なり

           雍也第六 七十四頁

解説

 勉強ができるのと、スポーツが得意なのとどっちがいいか。なんて考えたりしますか?

 けんかに強い方がカッコいい、いやいや成績がいい方が絶対いいとか。

 一流のスポーツマンはちゃんと勉強して理屈を理解しているから強いと言われます。

 また、ちゃんと学んだ人はなぜ行動しなければいけないか分っているので『いざ』という時勇気があります。

だけどどうしても得意なほうに、力が入ってしまうもんだよね。

どちらかにかたよる事なくバランスが大切。

 

そしてそんな人がよいリーダーになれる人です。